あなたのいろ

「……いろ? 赤とか黄色とか?」
「せや、その色や」
「なんでまた」
「せっかくチームなんやから」
「しょーもない理由やな」
「怜、それゆうたらあかんわ」

 その言葉に、肩をすくめる。
 しかし、色……か。

「セーラは赤……やろな」
「ぴったりやな」
「私は……なに色なんやろ、黒とかやろか?」
「なんや怜、かっこええな」

 順番から行くと次は……

「ほな、私は?」
「竜華?」

 考えても見なかったことなので首をひねる。
 やわらかくて、あったかいイメージ。
 淡い色……のような気がした。

「……白」

 口をついて出た言葉。
 けれど、それが一番しっくりときている気がした。

「私はそんなに綺麗やないよ」
「まぁ、そういう意味もあるんやけど……」
「なんかほかにもあるん?」
「さぁ、どうやろな」
「怜〜」

 なにもない無垢。
 すべてを包み込む色。
 けれど、一番染まりやすいもの。
 このまま染まって……自分の色に。

          Fin








さて、気がついたら手が勝手に……(をい
なんかすごく気になります、この二人。
もはや千里山編な気もしてきましたが、フィルターって便利ですね(まてい

2012.07.02


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