出逢い……

 階段を上っていると、聞こえてきたのは、悲鳴と何かをひっくり返す音。

「あ、ちょお、まって!」

 なんや?

 目の前に転がったのは、小さい四角達。
 なぜか気になり、かがんで拾い上げてみる。
 消しゴム……にしては硬い。
 裏と表で色が違い、片方には模様が入ってた。
 さいころでもないし……

「なんやろ、これ」

 見上げてみると、目に入ったのは長い黒髪。
 そして……きれいな紫。

「す、すみません。怪我とかあらへん?」
「だ、大丈夫やけど」
「よかった〜」
「それより、はよ拾った方がええんやない?」
「あっ、せやった」

 ころころと変わる表情。
 なんや私にはないもんやな……

「ほんまに、ありがとうな!」
「かまへんて」
「あ、あの……私、一年の清水谷竜華いいます」
「あ〜そないかたまらんでええよ、私も一年やから」
「そうなん?」
「一年の園城寺怜や」
「ん?」
「ま、麻雀やらん?」
「まーじゃん?」
「せや、麻雀!」

 それが、初めてのやりとり。

           Fin








こんな出会いがあったんじゃないかな〜とか。
いつからの幼馴染みか知りませんが、中学くらいだと想定←
2012.0702


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送