アースラの休憩室。
机の上に置かれたのは、真新しいコンソール。
その前に座るのは、栗色のツインテール。

「えっと……」

 にらめっこしているのは、数行しか書かれていない画面。
 手元には、薄く発光するコンソール。
 ぴちぴちと泳ぐ蒼。

「あれ、こんなところにいたんだ」

 現れたのは、よく知る金色。

「個人端末届いたんだね」
「うん、でも操作の仕方が分からなくて」
「地球のパソコンと一緒だよ」
「そういわれても、あんまり使ったことないんだよね」
「これから報告書とかそういうのは、こっちの端末から送ることになるだろうから、できるようにならないと」
「それはそうなんだけど……これは……こうかな? あれ?」

 操作がうまくいかないのか、別の画面がでてくる。

「ちょっとごめん。えっとね……」

 後ろからのびてくる、漆黒の袖。
 切り離される空間。

 さらりと肩から零れる金色。
 ふわりと広がるのは、さわやかな香り。
 そして身動きができない……囲。

「どうかした?」

 おちつけ……
 おちつけ……
 状況を分析。
 すぐ近くにある顔。
 頬にかかる吐息。
 心配そうにこちらをのぞき込む紅。
 あ……睫長い。
 ……じゃなくて!

「な……なんでもない!!」

 耳が紅いのは……気のせいということにしておいてください。 


   どっとはらい







不意打ちには弱い気がする。
そう……気がするだけ。


2013.01.26


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送